7月の満月甘夏はすべて自然界に捧げることとなりました

今シーズン最後の満月甘夏(7月5日)の収穫と張り切って数日前より、尾鷲に来てファームで準備態勢を備えていました。

畑に行って、木なり甘夏の状況を確認しました。

畑の甘夏の木に、甘夏がなっていないのです。

6月末までは、確かにあったのですが全くないのです。

夫と二人で400本近くある甘夏の木を丁寧に1本1本回って甘夏をくまなく探しましたが、全く一つもなくやっとあったと思えば、裏側が食べられ皮のみとなっており、原因がカラスに食べられたのだとわかりました。

そんな状況に、私たちは唖然としてがっくりと肩を落としました。

例年だと、今頃は終盤の時期ではありますが、まだ実っており皆様にお届けをしていました。

たくさんの方々が、満月甘夏を楽しみに待ってくださっているのにどうしたものかと、本当に胸が痛みました。

カラスは、いつも上空から偵察しており、この時期甘夏の皮は、柔らかくなりくちばしでつつくと中身の美味しい甘夏を食べることができます。

美味しい甘夏の味をよ~く知っています。

一晩で数百個の甘夏が、カラスに食べられてしまうこともあります。

私たち人間にとっては、予定していた収穫がなされず悔しい気持ちと悲しい気持ちが入り混じっておりますが、自然環境の中でほかの動物たちとの共存や循環という大きな意味でとらえれば貢献できたことになるのでしょうね。

そんなこともカラスの家族の命の糧になったことでしょう。

私たちは、注文をしてくださっている皆様に状況をお伝えして、了解を得て今年の甘夏の終了としました。

このことにあたり、農業とはやはり難しいなあ~とつくづく思います。

私たちは、無農薬で無肥料で果実の栽培をするという現代農業からすれば無謀なものかもしれませんが、あえて安全安心なものをお届けしたいがためにこの決断をしています。

今までも何度も、継続できないかなあ~と思うことが度々ありましたが、今年もコロナがありイノシシやシカや猿にも食害され、今回は最後にカラスにすべてを持っていかれました。

当初から私は、宇宙が喜ぶ甘夏みかんと志を持ち自然栽培を続けています。

自然界の掟には、逆らうこともできずそこに沿ってやっていこうと努めておりますが、やはりこんなことがあると心が折れそうになります。

今回の件で、カラスが食べてしまって満月甘夏が送れなくなってしまったことをお伝えしたNさんから、とても心に響くメッセージをいただきました。

以下のメッセージです

自然界は、人間だけでは成り立たずいろんな生き物がいるおかげで私達も生きていけるのですね。

めぐみさんと明彦さんが、マリーナ甘夏ファームを通して自然界に貢献されたのであればそれに付随している私やほかに注文してくださっている方々やオーナーさんたちも共に貢献させていただいていることになりとてもうれしく思います。

このメッセージがとても勇気づけられました。

他の方々からも、たくさんの支援のメッセージをいただきました。

本当にありがとうございます。

皆様のご支援の一言一言で、もう少し頑張ってみようかなあ~という気持ちになれました。

これからもいろんなことがあると思いますが、嘘をつかず正直に安全安心な宇宙が喜ぶ甘夏みかんを栽培していきたいと思いますので、どうぞご支援賜りますようよろしくお願いいたします。