初めてのデコポン栽培奮闘記(その1)

皆さんこんにちは

久しぶりのブログになります。

2021年の新たな取り組みとして、不知火(デコポン)栽培に取り組みます。

この栽培をするきっかけは、日本の農業の食料自給率は今や38%(2019年時点)で、食料自給率が好転しない理由のひとつに高齢化による農業生産者の減少と、それに伴う耕作放棄地の増加といった農業そのものの衰退があげられるからです。

マリーナファームの近隣の甘夏農家も高齢化によって数年前から耕作放棄地となっている畑もあり、このままでは耕作放棄地が増え、荒れて衰退していく一途です。

そこで私達は少しでもお役に立てないかなと考え、その耕作放棄された農家から、栽培されていたデコポン畑を借受けやっていくことにしました。

☆ 新たな扉を開けると・・・びっくりすることが・・・

○ 数年放置されたデコポン畑は、枝が伸び放題で雑草や周りの雑木も伸び放題

○ 包囲されている網は、破れ放題でその穴から猿などの野生動物が入りデコポンを食べられていました。

手始めに、畑に入れるよう草刈りと雑木の伐採を行いました。

デコポンの木の剪定では、まさかの流血事件発生

デコポンの木はトゲがあり、手入れするのに顔、手首、体に刺さ り血を流すこともありました。

○ たび重なる壁

収穫中もデコポンを狙う野生動物が畑に入り、むしり取っていきます。

1月中旬から2月の初旬に収穫したデコポンを貯蔵するのに、一つ一つビニール袋に入れて倉庫で保管します。

とても手間ひまのかかる作業です。

○ デコポンの無農薬貯蔵に挑戦したものの・・・その結果・・・

通常、デコポンは収穫前に防腐剤などを含む農薬をかけ、1月の寒い時期に収穫、貯蔵して、4月頃に出荷されて店頭に列びます。

私達は、あえて無農薬貯蔵に挑みました。

これも初めての試みで、どうなるのか予測も立ちませんでした。

無農薬で貯蔵したデコポンは、3月の初旬辺りから少しづつ傷んでくるデコポンが出てきました。

時間を経過するたびに、その数は増え私達はガックリと肩を落としました。

傷んだデコポンは、大地に戻すことにしました。

命あるものは、腐敗するのは当たり前のことですが、最近の食品は農薬や添加物にまみれており、腐らないことが当たり前のように誤認してしまっているような現状にあるように思います。

なんとも悲しい光景ですが、これが現実です。

☆ 私達が目指すデコポンの自然栽培

今回の経験で、貯蔵したデコポンの多くを失いました。

しかし、この自然界にはきっと安全で安心な貯蔵方法が、根拠のない自信のようなものがあります。

甘夏を始めたときもそうでした。

畑の大地(土)や水を農薬などで汚さず、野生動物たちの多少の被害も受入れ共存と循環のできる自然栽培を今後もブレることなく続けて行きたいと思っています。

※ 今回、奇跡的に残っているデコポンの販売をします。

ご希望の方は、お問い合わせください。